アーユルヴェーダのトリートメントをサロンで受けたことはありますか?
セルフでのオイルケアも大事ですが、プロによる施術は、身体の隅々までオイルが行き渡り、格別なもの。アーユルヴェーダのオイルトリートメントは、老化防止にテキメン、疲労回復効果も高く、丈夫な身体を作ると言われているのですから、受けない手はありません!
価格帯は大体13,000円〜25,000円くらいでしょうか。正直なところ、決して安くはないですよね。アーユルヴェーダは、大量の薬草オイルを使い、頭から足先まで丁寧に全身ケアしていくため、材料費もさることながら、必然的に滞在時間も長くなり、他のリラクゼーションサロンよりは平均の価格帯が高くなってしまうのが現実です。もちろんそれだけの価値があるわけなのですが。
安くはないトリートメントをせっかく受けるのであれば、その効果を最大限、享受したいものですよね。
実はあなた(受けるお客様側)のちょっとした工夫次第で、アーユルヴェーダのトリートメントが、2倍3倍もの価値になる方法があります。そしてそれは、あなたにしかできない工夫(ある意味、施術への協力)でもあります。
それは、トリートメントを受ける前日から、「食事を軽めにしておく」ということです。
アーユルヴェーダのオイルトリートメント(アビヤンガ)は、基本的には幅広い人に勧められますが、受けてはいけない「禁忌」というものがあります。1つは生理中など。そして禁忌事項の中には、「食事の食べ過ぎで、消化できていないもの(未消化物=アーマ)が溜まっている」ケースも挙げられています。
アビヤンガって、デトックスにいいんじゃないの?と思った方もいるかもしれません。もちろん、デトックスの働きもあります。(アーユルヴェーダでは、アビヤンガは、ヴァータドーシャを鎮め、油溶性の老廃物を排出する、と言われています。)
しかしながら、食事が消化しきれていないことによって生じる未消化物(アーマ)は、上記の老廃物とは別物。あくまでも、消化管で消化されるしか、排出方法がなく、トリートメントでは排出することができないのです。また、この未消化物がある状態でオイルマッサージを受けると、怠くなったり、痛みが悪化したり、体調悪くなることさえあります。
つまり、日頃から暴飲暴食はもちろんのこと、腹八分以上の食事をしている方、お腹が空いてない時にもちょこちょこ食を重ねてる方は要注意なのです!
言い変えれば、未消化物がない状態ではアーユルヴェーダのトリートメントを受けた後の効果も、即効性も違ってきます。
そういったわけで、上に書いたような食事の取り方に心当たりがある方は、サロンの前日と当日は少しお食事を軽い内容にしましょう。
食事を軽くする、とは具体的に次のようなことです。
- 腹七分にとどめておく
- 脂っこいもの、ナマモノ(お刺身や生野菜)、お菓子、添加物・保存料を多く使ったものは避ける
- よく火を通した、汁気の多いものを食べる
特に来店直前に揚げ物食べたり、マックを食べたり、お寿司などのナマモノ食べるのは絶対NG。
とはいえ、断食明け(空腹すぎる状態)もすすめられません。とにかく極端なことはしない、というのが鉄則です。
理想なのは、前日夜と当日朝はお粥やキチャリ、スープを召し上がること。また、クミンのお茶で未消化物の代謝を促進するのも良いでしょう。
忙しくてほんの合間を縫ってやっとサロンに来ている、そのため事前準備が難しいという方も多いと思いますが、この情報を知っておくのと知らないのとでは、ちょっとした行動や、感じることに変化があるのではないかと思います。
ぜひ参考にして、最大限、アーユルヴェーダの効果を実感してください!