みなさんこんにちは!Everyday!編集部・後藤絢子です。
知っている方も多いのではないかと思いますが、私は神奈川県でアーユルヴェーダサロン環というお店をしているオーナーセラピストでもあります。
私のお店、環は、今年で6年目。
大好きなアーユルヴェーダを仕事にでき、今では馴染みのお客様が通ってくださる。しかも皆いい人たちばかり。この仕事が大好きだし、それはそれは本当に幸せな毎日。
・・・それでもなんとなく、セラピストとしても経営者としても、成長に行き詰まりを感じていました。
人の身体のこと、アーユルヴェーダのこと、もっともっと勉強したい!
インドにも行きたいしパンチャカルマも受けたい!
でもそれをサロンの売上だけで継続するのって、なかなか厳しい?と感じる点もありました。
それが2年目3年目ならまだまだこれから!という希望が持てたんですけど、なんせ6年目ですから、私のお店の成長って、このままではこれ以上ないのかも、と痛切に感じました。
そんな時、救いの手を差し伸べてくれたのが、京都で20年以上アーユルヴェーダサロンを続けている、老舗人気サロンmanjuの愛子さんだったのです。
manjuさん、アーユルヴェーダサロンを経営されている方なら、ご存知の方も多いと思いますが、まだご存知でない方は、ぜひこちらのインタビュー記事を読んでください。
愛子さんとは、私がセラピスト駆け出しの頃に、インドで開催されたセラピスト研修でご一緒させていただき、以来いろんな場面でお世話になっている仲。サロンを始めて5〜6年の私の悩みを、きっと愛子さんは見透かしていたんだと思います。電話で話していた時に、ごっちんに教えたいことが色々あるよーと言ってくれたのです。このチャンス、逃すわけにはいかない。その時の電話ですぐに、愛ちゃんのとこにいく!!!!と宣言しました。
他の人も誘っていいよ、という愛子さんのお言葉に甘えて、
よく一緒に勉強会を開いている友人・am ayurvedaのYUKAさん、
そして愛ちゃんのお弟子さんの一人であるRitaのHirominさんも合流し、3人で愛子塾に入塾させていただきました。
そして3日間の受講を終えて、、、結論からいうと、本当に受けてよかったです。
「天才っているんだ。」と本気で思いました。
そして、この仕事でもっともっとできることがあるし、希望がある。と感じました。
愛子さんのすごいところは、セラピストとしても接客業としても一流のセンスを持っていながら、それを分かりやすく言語化して、私だったり、ご自身の生徒が真似できる超具体的な形として落とし込んでくれるところだと思います。
そして神奈川のサロンに戻り、教わったことを取り入れてみると、お客様の反応が格段に違うのです。
このシリーズ記事では、愛子塾で私が聞いてきたお話しのエッセンスを皆様にお届けします。ぜひ、私と同じように悩んでいらっしゃるセラピストさんがいたら、読んでほしい。
記事でお伝えできるのはほんの一部ですが、おそらくこれを読んだ今日明日から、あなたのサロンにも変化が起こるはずです。
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このシリーズ記事の内容
パート1
- はじめに、この講座が生まれた理由、セラピストに必要な4条件
パート2(近日公開)
- サロン運営に必要な3条件、技術・接客・オペレーション
- 「3年で軌道にのせる」ためにやるべきこと
パート3(近日公開)
- 売り上げ伸ばし方「ちょうどいい接客サービスの極意」
パート4(近日公開)
- 技術には基礎の基礎が大切。プロとして身につけてほしいこと
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Table of Contents
パート1
はじめに
冒頭で愛子さんは、こんな言葉から話を始めました。
「愛されるセラピストを育てたい。
そのために伝えたいことがたくさんある。」
“愛されるセラピスト”って、どんな人だろう。
特別な技術?
圧倒的な知識?
スピリチュアルな能力?
などと考える私に、愛子さんは静かに言いました。
「私の考える“愛されるセラピスト”は、
当たり前のことが当たり前にできる人です。」
特別なものは要らない、と。
では、その“当たり前”とは何か。
今回の愛子塾はそれを伝えるためなのだと、彼女は続けました。
この講座が生まれた理由
この講座を始めることにしたきっかけは、二つの出来事だったそうです。
ひとつは、エステ・リラクゼーション業界において、セラピスト養成講座を受講しても開業まで結びつく人は数割以下、という実状。
スクールによって特色はあるでしょうが、実は業界全体でみるととても少ないのです。
また、これは有名な話なので知ってる方も多いと思いますが、開業したとしても一般的な小規模サロンでは、1年以内に約60%が閉店、3年以内に約90%が閉店すると言われている調査があります。
「せっかくお金をかけて学んだのに開業できないのはもったいない。
開業しても経営が成り立たないのは、もっともったいない。
教えることは、とてもエネルギーがいる。
だからこそ、一人でも多く、セラピストとして自立し、活躍してほしい。」
その想いから、manjuの養成講座では、技術だけでなく、
サロン運営の現実や開業準備、モニター練習のやり方まで具体的に伝えているそうです。
私も今回養成講座を見学させていただいたのですが、入店時のお出迎えからカウンセリングのロールプレイをやっていて、なんて手厚いんだ・・・!と感動しました。
もうひとつのきっかけは、数年前に見てもらったインド占星術。
「あなたはアーユルヴェーダを通して女性の幸福を底上げし、自分の経験を伝えていく人ですね」
そう言われたことを、ふと思い出したのだそう。
20年間、ただトリートメントが好きでセラピストを続けてきた。
先生になりたいと思ったことはなかった愛子さんは、このインド占星術の言葉にとても驚かれたのだそうです。
でももし、自分の20年が誰かの役に立つのなら。
それが今の自分のダルマ(使命)なのかもしれない。
そう語る姿に、静かな覚悟の炎を感じました。
それではここから、愛子さんのお話を書き起こした内容となります!
セラピストに必要な四条件
この日の本題は、古典『チャラカ・サンヒター』に記される
ウパスティティ(施術者)の四条件に入ります。
「それでは本日のトピック、行きたいと思います。今日のトピックは、【セラピストに必要な4条件 日本とインド】です。サロン運営をしていて私なりに感じる4条件の必要性をお話ししますね。皆さんにも共感していただけるでしょうか。
チャラカサンヒターに書かれている、ウパスティティーの4条件からの抜粋です。
1.知識
まずはアーユルヴェーダの知識ですね。
安心してください。開業するには、ごく一般的な基礎講座程度で十分と思っています。manjuではサマドーシャのシュローカしか教えていないし、セラピストができることやるべきことは、健康の維持増進ですので、医療としての知識はサロンでは正直あまり出番がないからです。
完璧な健康の条件、言えますか?
ドーシャ、アグニ、ダートゥ、マラがそれぞれ正常で、
魂(アートマ)、感覚器官(インドリヤ)、心(マナス)
が穏やかで満たされていること、古典書にあります。
つまり、健康な人がより健康になり、維持増進するためののびしろが分かればいいんです。
manjuではほとんどのお客様が、「今日も体調はいいです」と言ってサロンに来られます。重篤なご病気の方はまず来られません。でもよくよくお話を聞くと、多くの方が肩凝りや便秘、冷え性など、不定愁訴と呼ばれる悩みを抱えていらっしゃいますね。だからサロンに来られるんです。
ですので、ぶっちゃけサロンではこの程度の知識で十分やっていけます。
エビスガワ店(愛子さんのお弟子さんで運営されているmanju2号店)のスタッフも、実際その程度でサロンに立っています。
ただし、この人は!と思えるような先生と出会うことも大切です。深く学びたければ独学では絶対に無理なのがアーユルヴェーダの世界ですね。お客様のためというよりも、ご自身のためにどうか学び続けてください。私もふとした時に自分の喜びのために学んできたことがお客様の役に立つことがあったりして、「あの時先生が言ってたのはこのことだったのかー!」ひとり震えていたりして、でもそれを目的とせずに信頼できる先生のもとで勉強を続けています。
もし、そうではなくって患者様に治療をして差し上げたいんだと思われるならば、今すぐ鍼灸や漢方、柔道整復師などの国家資格に挑戦する、もしくはインドへ行ってアーユルヴェーダ大学に入学してください。
幸い?私はその必要がなく今までやってこれましたし、治療の必要がないお客様で溢れかえっております。
・技術
次に、トリートメントの技術です。
manjuでは難しいオーダーをされるお客様やマニアックな専門的なトリートメントを提供されているのでは?と思われがちなんですが、ぜんぜんそんなことないです。さっき言ったように、ご病気の方はほとんど来られません。
毎月アビヤンガが9割で、シローダーラー、カティバスティ、ウドワルタナが残りの1割程度、サロンでのオーダーは実はこんなもんです。それに加えて、オプションでナスヤやパーダビヤンガ、レーパなどもやってますが、おそらく、どこのサロンさんもそんな感じじゃないでしょうか。
もし今現在、技術にいまいち自信が持てない方は、この9割のお客様がオーダーされるアビヤンガのセオリーと技術だけをまずは徹底的に追求して、しっかりと結果を出して効果を体感してもらえるようにしましょう。あれこれ広く浅く手をつける必要はありませんし、自己流のトリートメントや他のセラピーとの組み合わせはmanjuでは絶対にNGとしています。(技術がうんと伸びる練習の仕方はパート4の記事にて。)ヒントだけ言っておくと、「基礎の基礎がとても大切」だということです。
・潔癖
次に、潔癖ですね。
これ、めちゃくちゃ大切です。
サロンでのトリートメントの最大のゴールは、「安全に事故なく行うこと」です。そのためには、施術する部屋や道具を清潔に保つ工夫が必要で、さらに加えて、安心安全なオイルやタオルやシーツなどの肌に触れるものなどの材料選びも大切になってきます。manjuのビギナークラスでは生徒さんに、完璧な掃除の仕方からお教えしています。
ここでお伝えしておきたいことは、日本とインドでの設備の違いです。例えば、インドのクリニックではベッドも床も水で流して洗えるようになっているんですね、オイルや煎じ液がドバドバこぼれるので。でも、日本では賃貸マンションでサロンをされているとしたら、ね? 絨毯にオイル1滴もこぼせないですよね。掃除の仕方も、気をつけるポイントも全く違いますね。他にもインドと日本の違いは実はたくさんありますので、また後ほど(パート2の記事)でも触れていきますね。
あとは、窓を開けて毎回換気することも心がけています。前のお客様の念や邪気みたいなのを感じ取る繊細なお客様ってたまにおられるんですよね。私自信も気持ちの切り替えになり気持ちがいいので、施術が終わったらすぐに換気をして、毎回お香を焚くようにしています。お客様から「manjuさんは気がいいから安心して通えます」と言っていただけるようになりました。よかったら真似してみてください。その他にも工夫していることがたくさんありますので、これも(パート2の記事)でお伝えします。
・誠実
最後に、誠実です。
日本とインドの違いは他にもたくさんあります。サロン運営で言えば、法律が違います。日本で使えないアーユルヴェーダの薬草があること、それらの薬草を使って作られているお茶やオイルはお客様には使用してはいけないこと、個人輸入したものはお客様に使用してはいけないこと、販売もできないこと、そもそもしてはいけないトリートメントがあるということを知っておく必要があります。
例えば、大阪アーユルヴェーダ研究所のイナムラヒロエ先生の基礎講座ではネトラタルパナとカルナプールナの実習があるのですが、「ここでは経験のためにインドの治療そのままを教えるけど、日本の法律については私は教えないから」とおっしゃっています。
この意味わかりますか?
また、分からないことを分からないと言えることもセラピストの誠実さと言えるのではないでしょうか。持病があるお客様だったらその病名、服薬されている薬剤名、骨の名前や筋肉の名前などの解剖学の知識、などなど、医者ではないのですから私たちは詳しく知らなくて実は当然なんです。私は知らない病名やお薬の名前を言われたら、いつもお客様に教えてもらっています。「それはどんな症状が出る病気なんですか?」「何のためのお薬ですか?」って。笑。それでいいと思っています。そして、ドーシャとドゥッシャ(ダートゥ)の関係を自分なりに仮説を立てて検証したりして、ひとりで楽しんでる程度です。
アーユルヴェーダのトリートメントには禁忌事項がたくさんあります。安全にトリートメントを受けていただけるか不安な時があります。癌などの重篤な既往歴がある場合にはお医者様にしか判断できない事もあるので、そんな時は必ず判断はお医者に委ねることとセラピスト講座ではお教えしています。それがお客様を守ることであり、自分自身を守ることにもなり、アーユルヴェーダ業界を守ることに繋がりますね。
なかでも糖尿病のお客様はちょっと難しくて、仮にかかりつけのお医者様のOKがあったとしても、manjuのお客様には脈診ワークショップにお越しいただくようご案内しています。それぐらい慎重でちょうどいいと思っています。私ひとりの勝手な判断でもしお客様に健康被害を与えることになってしまったら、アーユルヴェーダ業界全体の迷惑になってしまうからです。
兎にも角にもアーユルヴェーダのトリートメントには古典のセオリーが何よりも大切だと生徒さんにいつも言っています。そしてこのように古典書に書かれていることは今も変わらず通用する大切な4条件で、本当にすごいなって思います。
●本場に行って実際に勉強することも大切ですよ。2019年にスクマール先生のクリニック、アーユルヴェーダグラムに研修に行った時のことです。クリニックで働くセラピストさん達が全員めちゃくちゃカッコ良かったんです!!実習の時にデモンストレーションしてくださるのですが、男性のセラピストさんなんかはみんな、「どうだ!俺の技すごいだろ!」みたいな感じで、イケイケなんですよ。本当にそれが衝撃で、めちゃくちゃカッコよかったんです。
昨年サダナンダ先生の病院で1ヶ月のパンチャカルマに行ったときは、担当してくれたセラピストがこのガヤトリーちゃん(写真)でした。心のいい子でね、言葉の通じない私にも積極的にコミュニケーションを取ってくれる子でした。トリートメント中にペアで施術してるドクターがオイルの温め直しとかをしていて一時中断する時にですね、ずーっと私の腕を握っていてくれるんですね。それが心地よくて、言葉が通じなくても手から伝わる温かさにじーんとして、うっすら目を開けてみたら、ニコニコしてあの首を横にふるやつしてたりする。笑。そんな温かい気持ちでアビヤンガってウパスティティに何千年も受け継がれて来たのかと思うと、言葉にならない感動でした。しかもガヤトリーちゃんにセラピスト何年やってるの?って聞いたら、まさかの3ヶ月だったんです。経験よりも、彼女の人柄に癒されたというお話でした。
ヴァイディヤとウパスティティの違いについても、セラピスト講座でいつもお話します。お医者様は診断して治療方針を決めるのが仕事。私達ウパスティティはいつも患者様の側にいる人。雌鶏が雛をかえすような忍耐力と愛情が必要なお仕事ですね。どちらが上とか下とかきっとありません。役割が違うだけです。アーユルヴェーダグラムでイキイキと働く凄腕のセラピスト集団に出会い、パンチャカルマセラピストとしてわずか3ヶ月でも愛情たっぷりのガヤトリーちゃんに癒されて、改めて私はセラピストの仕事が好きになりました。
皆にもいつかそんな出会いがありますように。」

右:愛子さん、真ん中:セラピストのガヤトリー、左:ドクターのマユーリ
愛されセラピストになる!1Day愛子塾の開講が決定しました。
京都と東京にてそれぞれ開催予定です。(内容は同じ)
<開催日と開催場所>
京都
4/20 10:00〜17:00
manju
東京
5/13 10:00〜17:00
eatreat ruci
受講費
22,000円 (ランチ付き)
定員
6名まで
応募要件
①アーユルヴェーダセラピストの実務経験が合計3年以上で、現在ベッド1台の個人サロンを経営している方
(自宅サロン・テナント問わず)
②プロになることを目的としたアーユルヴェーダセラピストを育成している方はご参加不可
(セルフケアを目的とした講座は可)
③講座内容の守秘義務を徹底することができ、ご自身のサロンの売上データなどの開示ができる方
(参加していただいた方には、現在の売り上げデータなどを開示していただく必要があります。
抵抗ある方もいらっしゃると思いますが、それだけ愛子さんが本気で向き合ってくださるということを保証いたします。また、ご参加の方は他の参加者の方の情報を絶対に漏らさないことも条件とさせていただきます。)
④売上向上に意欲があり、以下の研修を(必要に応じて)受け進める覚悟のある方
- 技術向上トレーニング
187,000円/3日間 - 接客カウンセリング研修
187,000円/3日間 - マンツーマン個人指導
375,000円/5日間
(全て愛子メソッド)
ご興味ある方はEveryday!編集部までお問い合わせください。
ayur.everyday917@gmail.com

