前回のパート(記事リンク)では、古典書にあるセラピストの4条件を踏まえて、現代に生きる私たちセラピストに必要なことをお話してくださった愛子さん。
今回のパートでは「開業から3年で軌道にのせるために必要なこと」を彼女のサロン経営の実体験を交えてお話ししてくれました。
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サロン運営のからくり大公開!「3年で軌道にのせる」の本当の意味
「めでたくサロンを開業したものの、サロンの運営ってめちゃくちゃ大変やないかい、行き詰まってます、資金が底を尽きそうです、ぜんぜんお客様が来ないです、正直辛いですっていう経験。少なからず皆様にもあったと思います。そこでこのパートでは、サロンを成立させるにはこれが必要なんですよ、というお話と、3年で軌道に乗せるために必要なことの話をしていきましょう。」
これを聞いただけで、私は鼻の穴が広がってしまいました。それが先に知りたかった、というのが本音という方も多いはず。
「当然のことながら、先になんて、誰も教えてくれませんよ。だってみんなライバルなんですから。自分が苦労して編み出したサロンの必勝法を誰が他人に教えるんですか。同じサロンに勤めているセラピスト同士でさえ、自分の手の内をお互いに教えあったりなんかしませんよ? みんなプロなんですから、プライドを持ってやっていて、それで当たり前なんです。
とは言っても、佐藤真紀子先生*も私も、本気で日本にアーユルヴェーダサロンを増やしたいし、オイルを入れる習慣をまだアーユルヴェーダを知らない人にでも根付かせたいと思ってセラピストを育てていますし、サロンの仕事一本で食べていけるセラピストをどんどん増やしたいと思っています。それぐらい今、アーユルヴェーダのトリートメントは需要があると肌で感じています。」
(*サトヴィックアーユルヴェーダスクールの佐藤真紀子先生。愛子さんの指導者でもあります)
「それでは、今回のトピックに入ります。前回はセラピストに必要な4つの条件をお話しましたが、「サロンを運営するにあたり」ぜひ身につけていただきたい3条件をお伝えします。」
<サロン運営に必要な3条件>
1つめは、技術。
2つめは、接客。
3つめは、オペレーション。です。
セラピストに必要な技術
前回お話しした古典書に書かれているセラピストに必要な4条件でも「技術」という言葉が出てきましたが、それとは指す意味が違うところがあります。
サロン運営における必須の技術は、「お客様の期待される効果を出し、日本人のお客様に満足していただける技術」と言うニュアンスです。技術のサートミヤ、慣れ、習慣と言うと伝わりやすいでしょうか。
例えば、インドでは木でできた硬い高さのあるベッドで直立して施術をするんですね。なので、セラピストさん達の力の入れ方は、こうです。(やって見せる) でも、日本人はこの力の入れられ方、全然好きじゃないんですね。
昔から日本人は按摩や整体に慣れ親しんでいるからですね。気持ちのいいほぐされ方を知っていますし、按摩さんの圧のかけ方、ツボ押しの気持ち良さなんかも、おそらくDNAレベルで知っているからです。
これに関しては、とっても大切なので、パート4のハンズオントレーニングの回でお伝えしたいと思います。
接客に必要なこと
次に接客ですね。お客様が来られたらお出迎えをして、カウンセリングをして、トリートメント中も気の利いたお話なんかをして、シャワーの後はアフターカウンセリングをして、お見送りする、までの接客サービスのことです。お客様と密な関係になるセラピストの仕事は「究極のサービス業」とも言えますので、これは必須科目なんですね。
私たちがお客様の体質、プラクリティやヴィクリティを見る時に、話し方やお顔立ちや体型や持ち物や服装なんかを見ているように、お客様も実はずーっと初めから終わりまでセラピストを観察して隅々まで見ておられます。これを聞いて、ちょっと、ドキっとしませんでしたか。
この、接客の大切さが実は全てに響きます。その意味はパート3の「売上の伸ばし方」でお伝えしますね。
オペレーションに必要なこと
そして、最後はオペレーションです。まずは具体的にここを掘り下げてお伝えしたいと思います。
オペレーションって意味わかりますか?
AI回答によると、
「オペレーションとは、目標達成のための業務運営や推進手順、それに基づく一連の作業や実務を指します。」だそうです。
さて、では質問です。この、「目標達成のための実務」とありますが、そもそも、あなたの目標、ゴールは何を設定してサロンワークをされていますか。
エビスガワ店の場合は、こうです。
「自分の予約枠を8割埋めて、うち6割は自分のリピーターで埋めること。」
これができるようになったら、独立して食いっぱぐれることはないよ。と言っています。
例えば、週に1回勤務しているIちゃんは、午前ひとり、午後ひとりの1日2枠で、ひと月に合計8枠を担当しています。
目標は、そのうちの6枠を毎月予約で埋めること、そのうちの4枠は自分の顧客で埋めることを目標にしています。
皆様、ちょっとご自分のサロンに当てはめて計算してみてください。
この目標達成のために必要な一連の実務として、エビスガワ店では1日のサロンワークを徹底的に合理化しています。とゆうか、自分でサロンを開業したときにこのオペレーションが難なくできるようにサロンで働きながら訓練している感じです。
サロンワークとは、朝、開店前の準備をして、お客様が来られたらトリートメントをして、帰られたら片付けて、お客様が帰られてからするSNSの発信だったり、経理や備品の発注なんかも含みますよ。
参考に、私の1日のスケジュールを見ていただけますか。
[愛子さんの1日]
9:30 開店準備
9:50 お祈り
10:00 午前のお客様ご来店
13:00 お見送り後
(ランチタイム)
14:00 午後のお客様ご来店
17:00 お見送り
(ちょっと休憩)
17:30 時間外枠のお客様ご来店
20:30 お見送り
洗濯を干す
20:40 ゴミをまとめて退店
これを飽きずに20年、ほぼ365日やってます。
セラピスト仲間には変態って言われます。
これを見て、ピンときた方も多いのではないでしょうか。ふふふ。
「15分」
何の数字だと思いますか?
私が勤めていたサロンでは、お客様とお客様のご予約時間のインターバルは、たったの15分でした。まだマシなほうかもしれません。今、外国人観光客がたくさん京都に押し寄せていて、高級ホテルのスパでアルバイトをしているセラピスト仲間は、ひどい時はインターバル5分で回していると言っています。ですので、座って1時間近くランチ休憩を取れることって、私にはすっごく楽ちんなことなんですね。夕方の休憩もそうです、30分近く座って休めるので、おにぎり1個ぐらいは食べちゃいます。
何が言いたいかと言うと、サロン勤めの経験がある人は、時間内に業務を終了することができて当たり前なんです。その経験を経て開業をするので、時間がお金を生むということをよくよく知っているし、そうゆうオペレーションを叩き込まれているんですね。
で、話は戻りますが。
時間通りに終了することだけではもちろんダメなんです。サロン運営に必要な、「効果が出せる技術」も伴っていないといけないですし、もちろん「接客・サービス」にも心からご満足していただけないといけないですし、それができた上でこのオペレーション通りのサロンワークを行うことでサロン運営は成り立っていきます。セラピストの仕事って想像以上にマルチタスクなんですよね。
この3つができてこそ、お客様に感動を与えることができて、120%満足していただき、次回のご来店に繋がりますので、顧客を6割にできたらサロン経営が成り立つ、ウハウハと言うことです。笑。
3年で軌道に乗せるために必要なこと
そして、いよいよですが、「3年で軌道に乗せるために必要なこと」を現実的にお伝えしましょう。
この表を見てもらってもいいでしょうか。
(表)

この表の通り、リピートしてくれる顧客を確実に獲得できるようになってから、3年で初めて軌道に載せることができるのです。
例えば佐藤真紀子先生は、モニター募集をして最低でも100回はトレーニングをしろと仰っています。私も生徒さんに必ず同じように言っています。それは、これ(顧客1)をできるように、という意味でのモニター練習ですからね。ただ手順通りにできるようになったから私開業しちゃいます、というレベルでは、更に何年もかかります。厳しい世界ですね、本当に。」
●最後に
もしこれを読んでらっしゃる方で、モニター練習中だと言う方がおられたらこの表を参考にしてください。
| 回数 | テーマ | できるようになること | 対象者 | 金額 |
| ●1〜25回 | 技術強化 | 手順通りに時間ちょうどでできる 備品やベッドの位置など、動線を完璧にする | 友人や家族で、心身ともに健康な人 | 無料、セサミオイル |
| ●26〜50回 | 接客強化 | カウンセリングとアフターカウンセリングの練習 | 友人の紹介、面識のある人 | モニター価格、オイル代(セサミオイル) |
| ●51〜75回 | オペレーション強化 | 時間内にトリートメントを終了し、目安時間にお帰りいただく | モニター価格、オイル代+場所代 | |
| ●76〜100回 | 満足度の強化(細部にこだわる) | タオルワーク、声掛け、メニュー提案 ファンを作る(通常料金でも来てもらえる見込み客をゲットする) 1日2名の練習をしておく | モニター価格、薬草オイルは別途 |
「これは100回トレーニングのうちに身につけるべき項目と順番です。何事も目標達成のために、オペレーションが必要だと言うことがわかると思います。」
●次回のパートに向けて
「さて、皆さまと同じくですね、ど素人同然でスタートしたmanjuエビスガワ店の個性豊かな3人(manjuの卒業生)のセラピストが、どうやってオープンから3年でこの技術と接客を身につけて顧客獲得に結びつけたか、それぞれの実例をもとに、次回からいよいよ実践編、たっぷりお伝えしたいと思います。もしよかったら彼女たちの奮闘っぷりを参考にしていただけたらと思います。」
次回はmanjuさんのスタッフさんたちがどのようにして売り上げを伸ばしたのかの奮闘記。とても興味深いお話になります。お楽しみに!
【第1期生募集!】愛されセラピストになる!1Day愛子塾の開講が決定しました。
京都と東京にてそれぞれ開催予定です。(内容は同じ)
<開催日と開催場所>
京都
4/20 10:00〜17:00
manju
東京
5/13 10:00〜17:00
eatreat ruci
受講費
22,000円 (ランチ付き)
定員
6名まで
応募要件
①アーユルヴェーダセラピストの実務経験が合計3年以上で、現在ベッド1台の個人サロンを経営している方
(自宅サロン・テナント問わず)
②プロになることを目的としたアーユルヴェーダセラピストを育成している方はご参加不可
(セルフケアを目的とした講座は可)
③講座内容の守秘義務を徹底することができ、ご自身のサロンの売上データなどの開示ができる方
(参加していただいた方には、現在の売り上げデータなどを開示していただく必要があります。
抵抗ある方もいらっしゃると思いますが、それだけ愛子さんが本気で向き合ってくださるということを保証いたします。また、ご参加の方は他の参加者の方の情報を絶対に漏らさないことも条件とさせていただきます。)
④売上向上に意欲があり、以下の研修を(必要に応じて)受け進める覚悟のある方
- 技術向上トレーニング
187,000円/3日間 - 接客カウンセリング研修
187,000円/3日間 - マンツーマン個人指導
375,000円/5日間
(全て愛子メソッド)
ご興味ある方はEveryday!編集部までお問い合わせください。
ayur.everyday917@gmail.com

