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アーユルヴェーダの起源と発展
アーユルヴェーダは、「アーユス(生命)」と、「ヴェーダ(科学)」の組み合わさった言葉で、「身体・心・魂」のバランスをととのえ、人が健康で幸せに生きる道標を示す哲学であり、医学です。
またアーユルヴェーダは、インドで生まれた世界最古の書物である『ヴェーダ』に起源を持ち、主に口伝と、古典書と呼ばれる特別な書物によって現代まで受け継がれてきました。
古典書の成立は、紀元前700年頃から始まるとされ、その中には現代における難病の治療法と読み取れるような記述も存在しています。また、これらの古典書は、現代においても非常に権威ある書物とされ、アーユルヴェーダを学び、実践する人にとって欠かすことのできないものです。
現在ではインド国内はもちろん、世界中で様々な展開をみせ、日本にでも10数名のインドのアーユルヴェーダ医師の資格を持つ専門家が活躍するなど、これからの広がりに注目が集まっています。
アーユルヴェーダのホリスティックな健康観
WHO(世界保健機構)では、健康の定義を
身体的、精神的、社会的に完全な良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない
Wikipedia
としていますが、アーユルヴェーダもまた、人は身体だけでなく心、そして魂が整っていてこそ健康であると説き、単に病気治癒を目指すだけにとどまらず、健康な人のさらなる健康までをも目指す医学であると、アーユルヴェーダの役割を明記しています。
そのため、健やかさを目指すアプローチは多岐に渡り、医学であると同時に、非常にホリスティックな健康増進のための実践法であるともいえるでしょう。
<アーユルヴェーダの実践法の一部> ・医師による治療(通称:パンチャカルマ) ・薬草療法、食事法、生活法、運動法 ・哲学、マインド、瞑想 ・占星術、天文学
体質に合わせた、オーダーメイド療法
さらに特徴的なこととして、アーユルヴェーダでは、人には生まれ持った体質(=プラクリティと呼ばれる)があるとし、これはアーユルヴェーダの実践において非常に重要視されています。そのため、治療などにおいても個々の体質や不調の原因に合わせたアドバイスがされることが一般的で、たとえ同じ病気であったとしても、原因が違っていれば、治療法も異なるなど、それぞれにあったオーダーメイドのケアを受けることが基本です。
今日から始める、アーユルヴェーダ的生活法
もちろん、オーダーメイドではありながらも、どなたでも実践可能な生活の知恵を授けてくれるのも、アーユルヴェーダの素晴らしい特徴です。
特に、ディナチャリアと呼ばれるアーユルヴェーダ的な1日の生活方法の決まりには、朝起きて常温の水(またはぬるめの白湯)を飲む、ヨーガを行うといったようなシンプルなことも含まれ、くらしに取り入れることで、小さな不調が改善に向かうことも。
あなたも、今日からご自身の健やかさのために、アーユルヴェーダを取り入れる生活、始めてみませんか?
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