枝葉が落ち、日もすっかりと短くなりました。突き刺すような冷たい空気となってきたこの頃。筆者はだんだんと朝ベッドから出られない日が増えてきましたが、皆さんは冬、お好きですか?女性は冷え性の方も多いので、冬が苦手な方も多いのではないでしょうか。
Table of Contents
実は冬は最も体力がある季節
アーユルヴェーダでは、冬は最も体力に満ち、元気に過ごせる季節と考えられています。太陽が地球から遠のくこの季節は、体力を奪われることもなく、消化力も強くなるため、食事を楽しみアクティブに楽しく過ごせる季節なのです。(冬にグラタンなどの重たいものを食べたくなるのも、消化力が高まっているからなのですね。忘年会シーズンも、冬だからこそ乗り切れるのかも。)
冬を快適に過ごすには●●が鍵!
そうはいっても首肩のこりや痛みは酷くなるし、冷えて眠れなかったり、冬の不調は色々あるもの。これらの対策として、生姜などの身体を温める食材を食べる、お風呂に入る、厚手の靴下を履く、、、それらもとっても大事なことですが、冬に欠かせないおすすめの健康法があります。
それは、、、
適度な運動です。
(なんだ、ただの正論か。と思ったあなた、どうかまだ画面を閉じないでください!このページを読めばきっと運動のメリットを感じ運動したくなる・・はずです!また「運動ならしているよ」という方も、適切な運動とは何かの再確認に、ぜひ最後までご一読ください。)
運動不足で筋力が低下していると、筋肉が緊張しやすくなり血行不良になります。そうなると肩の筋肉に老廃物がたまりやすくなり、肩こりが起きるのだそうです。冷え性も、筋肉量が少ないと体内で熱を作ることができずどんどん悪化していきます。これらを解決するのには、運動して血流を改善し、中から温めることが最善策。また先に述べた通り、冬は体力があるため、運動して体力づくりをするのにも適した季節なのです。
花粉症対策も冬の運動が肝心
冬の時期に運動が勧められるのは、体力があるという点以外にも、春の不調が緩和されるという効果もあります。冬ならではの重たい性質の食事(クリスマスやお正月のご馳走、シチューなど)を食べ、寒いからと家にこもって運動をしないでいると、「カパ」と呼ばれる水のエネルギーを蓄積します。「カパ」というエネルギーは春の暖かさによって体内で溶け出し、鼻詰まり、くしゃみ、痒みなどを引き起こすのです。春の不調を起こさない秘訣は冬のうちから運動してカパを溜めないこと。実際、冬の間に十分な運動をすると花粉症の症状が軽くなるというお声をよく聞きます。
まだまだたくさんある運動のメリット
そのほかにも、アーユルヴェーダは正しい運動を行えばたくさんのメリットがあると伝えています。
- 身体が丈夫になる(疲れにくくなり、風邪をひかなくなる)
- 消化力、代謝がよくなる
- 食べ物からの悪い影響を受けなくなる
- 精神が強くなる
- 怒りを相殺する
どうでしょうか・・?!食べ物の安全性に不安を抱え、ストレスも多い現代人にとって、運動は必要不可欠な健康法だと思いませんか?
どんな運動がいいの?
どんな運動が一番身体に良いのか、というのも気になりますよね。アーユルヴェーダの古典書では、万人に、「毎日この動きを10回×3セットやりなさい」というようなことは言いません。一人一人、最適な運動量は異なるからです。代わりに、以下のことを勧めています。
- 自分が好む動きをすること
- 自分自身が楽しいと思える運動をすることが効果をUPするコツです。
- 体力の半分でやめにすること
- 残りの体力は回復のために使います。
- 毎日行うこと
- 1週間のうち、1日は激しく運動するけど、あとの日は動かないというのは運動の効果を得ることができません。毎日の積み重ねも重要なポイント。
体力の半分程度の運動とは
アーユルヴェーダは、適度な運動量は体力の半分としていますが、それの目安として以下の4つが揃うことを挙げています。
- 息が上がり、口を開けて呼吸をしている状態
- 額や脇にうっすらと汗をかく
- 口が乾く
- 心臓がドキドキする
筆者としてはこの条件がとっても良くできているなぁと感じています。このサインが出る運動量は人それぞれ違いますし、同じ人でも季節やタイミングによって全く異なるからです。私も運動を継続するのにあたり、この4つの条件をクリアしようと自分の身体を観察し続けていると、自然と冬は運動時間が長くなります。みなさんも、運動する時この4つの目安を意識してみてくださいね。そしてこの4つが揃ったら、それ以上やるのは疲労を生むだけなので、運動をストップしてください。また、運動は夜にやるのは勧められないので、夕方までにしておきましょう。(ストレッチなどのゆったりとした運動は夜にやっても問題ありません。)
あくまでも楽しい運動を!
先に述べた通りアーユルヴェーダでは自分が好ましいと思う動きをすることを推奨しています。効果を生むためにも、長く継続するためにも、自分にとって楽しいと思える運動を見つけることがまずはポイントです。
筆者ももともとは大の運動嫌いですが、なんとか習慣にできるようになってきました。私が習慣化できたポイントは、①飽き性なので1つの運動に決めず、いつでもできる数種類の運動(ダンス、リングフィット、散歩など)を用意して気分で変えること、②やった時にカレンダーに印をつけていくこと、です。ほかにも運動を習慣化できた方に話を聞くと、かわいくてちょっと高価なスポーツウェアを購入したことで運動を習慣化できたという方や、ジムに入会した方が手っ取り早かった、など人それぞれに合ったやり方があるようです。
運動して肩こりが良くなったり、体力がついたと感じ始めると、どんどん楽しくなってきます。運動を始めたいけどなかなかできていないという方も、ご自身にあっていそうな習慣化の方法を検討して、ぜひ始めてみてくださいね。
東急東横線元住吉駅アーユルヴェーダサロン環のオーナーセラピスト。instagramではマンガでアーユルヴェーダを発信中!