#3 セラピストNaoが行く!スリランカ・アーユルヴェーダリトリート

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シロダーラ後の変化

左がシロダーラポット

Vol. 1 では「逃げたかった」とスリランカへ来る前の気持ちを打ち明けましたが、連続シロダーラの3日目、オイルが額に触れ始めた際にこんな感情が湧きあがりました。

『私は現実逃避したくてスリランカへ来たたわけじゃない。地に足つけて、今いる場所で(中国)前を向きたかっただけ』

これは決意のようなものではなく、ネガティヴな思考が消えて前向きに変化していく感覚でした。そして温かいオイルは、「大丈夫だよ」とまるで頭を撫でてもらっているかのようにも思え、いかに自分に厳しい目を向けて来たのか悲しくなってしまったのです。

(この厳しさは、私の中のティークシュナ(鋭性)=ピッタにある性質のためだろう)

シロダーラを受けると瞑想状態になった際にスピリチュアルな体験をする方や涙をする方も少なくないと聞きます。ですが、私は今までそのような体験や感情になった経験はなく、どちらかというと思考がクリアになり頭がスッキリ軽くなる。そこがシロダーラの好きなところ!と思っていたので、この感情には少し驚きましたが、自分自身が認識していなかった「内側の感情」のようなものに触れられたことは大きな収穫になりました。

ちなみに、初めてシロダーラを受けた夫に感想を聞いてみたところ

『よく分からないけど、気持ち良すぎて寝てた』だそう。

シロダーラ中は寝ない方が良いことは分かっていても、つい寝ちゃうんですよね!
( 夜もよく眠れたようで翌朝は柔らかい表情をしていました。本人は気づいていないけど)

トリートメントの後はゆっくりと過ごすことが吉とされます。リゾート内には小さな図書室があり、英語、ドイツ語、ロシア語、日本語の本がずらり。
また、夕食後にはドクターがこちらに来てくださり、追加のコンサルテーションが気軽に受けられるのもありがたい。

マハゲダラの魅力

さて、まだまだトリートメントの途中ですが少しリゾートの紹介をしたいと思います!

マハゲダラはスリランカを代表する建築家 ジェフリーバワが手がけたアーユルヴェーダ治療専門のリゾートで自然と融合した空間が魅力です。目の前に広がるインド洋、たくさんの動物たち、アーチの窓を眺めていると心までまあるくなるような?自然とリセットボタンを押された気分になります。

また、この地域からそう遠くないエリアにもたくさんの「バワ建築」がある為、身体を癒やす前に訪れてみるのも素晴らしい経験になると思います。

バワの別荘。ルヌガンガは見学ツアーあり


トリートメント前に訪れた「バワ建築」については、こちらのインスタグラムにも。
→ @ayurveda_hanauta

マハゲダラ内の瞑想スタジオ。「スピリチュアルプログラム 」ではオイルランプや花が飾られ、ドクターや滞在中のみなさんと一緒にお祈りをする時間はとっても幻想的でした。
首都コロンボ市内にあるバワ建築のシーマ・マラカヤ寺院と同じ作りだそう!


はじめてのナスヤカルマ

シロダーラとほぼ同じタイミングで「ナスヤカルマ」の治療が始まりました。

ナスヤカルマとは?

主に鎖骨より上の症状を緩和するための点鼻法。薬用オイルやハーブ液などを点鼻することで頭部の毒素排出を促すパンチャカルマ療法の一つです。

首や肩、顎のコリ、偏頭痛や鼻炎・扁桃炎、目や鼻・口腔内や毛髪の不調、睡眠障害や不安や落ち込みなどにも効果的と言われます。

初日はアビヤンガの後にハーブ液のインハレーション(吸引)、最後にシロダーラという流れ。

蒸気を鼻から吸うと鼻腔や顔はものすごく熱いものの想像以上に気持ち良く、終わると首から上のスッキリ感が段違いでした

この穴にすっぽり顔を埋めるようにしてハーブ蒸気を吸い込みます。
ハーブはニームやコリアンダーなどが使われたそう。

ナスヤ2日目:オイルを入れる

首や肩、顔の集中アビヤンガの後、ドクターからけっこうな量のオイルを鼻に注がれます。「けっこうな」というのは曖昧な表現ですが、普段行うセルフナスヤの量は2、3滴ですから、つーっと流し込まれたオイルが鼻に入る感覚はなかなか不快です。それでもハーブボールでしっかり温めると痛みや不快感は和らぎ、その後のインハレーション(吸引)で不要な粘液が喉の方へ降りてくるのでそれを出し切ると「頭軽くない?」という状態になるので驚きです。

翌日もアビヤンガ後のハーバルインハレーションは続き、その後シロダーラをすると
「頭ついてる?」というような感覚に!こんなに後頭部が軽いのはいつぶりだろう・・。

またこの日のアビヤンガで使われたオイルは、香りがいつもと違うようでした。この香りはトリパラ?(デトックスを促す作用のオイル)

これを翌朝のドクターコンサルテーションの際に伺ってみると、なんとなんと、あなたのヴァータドーシャはよく鎮静されていて今のボディータイプは 「カパ/ピッタ 」 ですと、、、⁉

<<次回はドクターからの診断と処方、帰国後の変化について>>

この記事を書いた人

アーユルヴェーダセラピストNao

自由が丘にてアーユルヴェーダサロン Hanautaを営み、ワークショップやマルシェへの出店も通じてアーユルヴェーダの魅力やセルフケアを伝える

現在は家族と共に中国へ移りセラピスト活動は休業中。自身のInstagramで中国生活の中でのアーユルヴェーダを発信している

「自分自身が体験した不調やその対処法をアーユルヴェーダの目線からお伝えすることで、同じ様に悩む方へ解決のきっかけとなれたら嬉しいです」と語る


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