#2 セラピストNaoが行く!スリランカ・アーユルヴェーダリトリート

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初日 まずはドクターによるコンサルテーション から

担当ドクターによるコンサルテーションは脈診や舌診、そして問診と進められます。問診でどんなことを聞かれるかと言うと、

例えば、食事や睡眠・運動のこと、お通じや月経のこと、そして病歴の有無、家族の中で同じ症状の方がいるかなどの細かいヒアリングが行われます。

初日のコンサルテーションでは vol.1 で触れた主訴や耳のことに加え、便秘と少し前に発覚した心臓のこと( 病ではない ) そして海外へ住まいが移ってからの心の変化などをお伝えしました。

これに対してドクターからは、

現在のドーシャ( ヴィクリティ ) は ヴァータ /  ピッタ 、
リラックスとデトックスがどちらもできていないとの指摘をもらいました。

※このプログラムではおおまかなトリートメント内容はあらかじめ決められていますが、コンサルテーションの結果から、クライアント個々に合わせたトリートメントや内服するハーブ薬・オイルが決まります。

いよいよ、トリートメントへ  

コンサルテーション後はWelcome treatment でスタート。

全身と顔のアビヤンガ(オイルトリートメント)&ハーバルバスで発汗をしていただきましたが、ほとんど寝てしまって記憶がない・・。唯一の記憶といえばここのフェイシャルの手技は今まで受けた中でも群を抜いて気持ちよかったこと、そして「あっという間」に終わってしまったことです。

アーユルヴェーダではオイルを浸透させることをスネーハナ=油剤法と言い、特にアビヤンガは大量のオイルを血流に沿って繰り返し擦り込むことでオイルを浸透させ、主にヴァータの鎮静を目的として行われます。

日本のサロンと比べるとリラクゼーション要素は少なく、あまりにスムーズにオイルを入れてくれる為、時間としては「あっという間」というわけです。ただし、疲れた身体や初めての方にとって長過ぎるトリートメントは必ずしも理想とも言えず、かえって疲労感が出ることもあります。

(私自身も体力があまりなく、久しぶりに受けるとぐったりすることがあります)

そういった意味では、今回シンプルなスネーハナの良さを実感できました。

トリートメント後は少し休んでから夕食へ。

マハゲダラでは 夕食の時間に合わせて内服用のハーブ薬と一緒に翌日のトリートメントの詳細メモがこのBOXに届けられます。思ったよりハーブ薬が多くてびっくり!
私はお通じをスムーズに促す薬。夫はお腹の緩さを抑える薬が処方されました。
食事はビュッフェタイプ。料理にはそれぞれ、どのドーシャにおすすめか記載されている為、ドーシャを乱さない食材で作られたものを選ぶシステム。美味しくてついつい食べてしまうのが悩み。贅沢ですね!

2日目:朝晩のヨガとトリートメント

朝はam 6:40からプールサイドで1時間 また、夕方はpm 17:00ごろからヨガスタジオにて同じく1時間のヨガ時間があります。

アクアYOGAという日もありましたが雨で中止に。どんなだったのか気になるところ。朝食後は 昨晩飲んだソフトヴィレーチャナ*用のハーブ薬が効いたようで自然なお便りがありました。( お恥ずかしい話ですが…こんなにスムーズなお通じは久しぶり )

※ヴィレーチャナとは下剤によってデトックスを促すアーユルヴェーダの浄化療法の1つです。

2日目のトリートメントで初日と違う点は

⚪︎シロアビヤンガ(頭)
⚪︎ツインアビヤンガ(全身)  

頭も緩まり、初日以上にオイルで心地よい重さを感じます。

この日はオイルの王様と言われる「マハナーラーヤナ」と言うオイルが使われました。様々な痛みや滋養強壮、ストレス、若返りや更年期などにも勧められるもの。

下腹部〜胸・鎖骨を通り、指先までの長いながいストロークが最高でした!その後 コリアンダーティーを飲みながら、ハーバルバスに浸かり風がそよそよと頬に触れる感覚や小鳥のさえずりを聞きながら、なんとも贅沢な発汗タイムでした。

3日目〜:シロダーラ

この日から3日間のシロダーラが始まりました。シロダーラは脳のトリートメントと言われ アーユルヴェーダと言えば!と想像される方も多いと思いますが

体調や天候による禁忌事項も多く、繊細で効果の高い施術の一つです。今朝のドクター・コンサルテーションでは、頭痛の軽減や睡眠の向上、深いリラックスのためにこれをしましょうとのこと。

また、初日は一時的に体調不良を感じるかもしれないので、そうなったらすぐに連絡してね、と。

実は昨年のパンチャカルマでも、別のドクターに全く同じことを言われました。それだけ、身体への影響が強いトリートメントだということですね。

昨年のパンチャカルマでは、ニールヤーディー(ココナッツをベースとしたスリランカ特有のオイル)によるシロダーラと、ミルクを使ったクシーラダーラを施していただきました。どちらもクールダウン効果のある薬剤です。

今回受けたシロダーラは昨年処方されたオイルとは違うようだったので、後から伺ってみると、今は「冷ますより滋養」とのことで、アシュワガンダが使われていました。

こうして一見同じように思える症状や施術でも、使うハーブによってその効果は大きく異なる為、ハーブ選びの奥深いところで難しさだなと感じます。

※オイルについてはDr.に伺わない限り特に伝えられません

シロダーラ中は 洗髪禁止。冷えや風から守るため、浸透を促す為に頭部をこのように守ります。
私は朝のヨガも日差しを避ける為にお部屋ですることに。(筋トレ系がキツかったっていうのは内緒 )

また、この日からのアビヤンガは「マルダナ」と言って、突いたり揉みほぐしたりする手技が施され、これを受けてからデトックスがさらに促されたのか、身体は軽くなるけれど、オイルの重性によって地に足ついた感覚に。

次回は シロダーラで感じた心の変化と、はじめてのナスヤカルマ(鼻にオイルを淹れる治療法)についてです !

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この記事を書いた人

アーユルヴェーダセラピストNao

自由が丘にてアーユルヴェーダサロン Hanautaを営み、ワークショップやマルシェへの出店も通じてアーユルヴェーダの魅力やセルフケアを伝える

現在は家族と共に中国へ移りセラピスト活動は休業中。自身のInstagramで中国生活の中でのアーユルヴェーダを発信している

「自分自身が体験した不調やその対処法をアーユルヴェーダの目線からお伝えすることで、同じ様に悩む方へ解決のきっかけとなれたら嬉しいです」と語る


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