みなさんは、乾布摩擦をやったことはありますか?日本人だと、子供の時に幼稚園、保育園などでやったという方も多いのではないでしょうか。筆者の世代では幼少期、お年寄りの方がよく健康のために乾布摩擦をやっていたイメージがあります。
実は、その乾布摩擦、起源はインド伝統医学「アーユルヴェーダ」にあると言われているのをご存知ですか?
アーユルヴェーダでは、皮膚を擦るドライマッサージのことを「ガルシャナ」といいます。
肌を擦るだけでなんの効果があるの?と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はとっても意味のある健康法なんですよ!
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絹の手袋を使った絹ガルシャナ
アーユルヴェーダのトリートメントには何種類かのドライマッサージがありますが、今日は絹の手袋を使用した絹ガルシャナのご紹介をしたいと思います。
絹は排毒作用があり、皮膚の構成に近いため、お肌に優しいと言われています。乾布摩擦はゴシゴシして痛いイメージがある方も、絹の手袋ならそれほど負担なくできるので、ぜひ試していただきたいです。
ちなみに、ガルシャナ用手袋はamazonでも購入が可能です。
経路をきれいにしてくれるガルシャナ
アーユルヴェーダでは身体のあらゆる管をスロータスと呼びます。
口から肛門までが一番大きな経路で、血管やリンパ管、神経や汗腺、妊娠・出産に関わる経路、呼吸、そして目に見えない気の流れも経路が大切ですね、生命活動に必要な消化・代謝・運搬などに必要な全ての管のことを指します。
そしてこの管に汚れがこびりついていることなく綺麗な状態がより健康で、この管に汚れがこびりついていてこの管の中を流れるエネルギーの流れを邪魔する状態が老化や病気、不調を起こす要因となります。
なんとなく水回りの管を想像すると、「はーなるほどー」と腑におちます。
ガルシャナは皮膚を擦る事により、摩擦熱によってこの管(スロータス)を開く究極の健康法と言われています。
皮膚に刺激を加える事で、管のつまりをとり、管を綺麗にしてくれます。
えっ。そんなこと出来るの??それってすごくない!?と、この方法を知って驚いた私。
ガルシャナを知ってからというもの、(たまにサボることはありますが、)ずっと実践しています。
ガルシャナの効果効能
- 肌が綺麗に
- 冷えの改善
- むくみやおもダルさの改善
- 重さが減り、気分が上がりすっきりする
- 脂肪燃焼
- 老廃物の排泄を促す
さらに、冬のうちからガルシャナをしっかりやっておけば、花粉症の症状の軽減も期待できると言われています。
ガルシャナができない時
- 皮膚に炎症や発疹がある時
- 疲れすぎている時
- 月経中
- 妊娠中
肌の弱い人、肌が乾燥しすぎている人、今は無くても赤いぽちぽちが出やすい人はゴシゴシとせずに優しく様子を見ながら擦るようにしてください。
ガルシャナのやり方
ガルシャナのやり方は簡単です。
毛並みと反対方向に擦る。
これだけです。
足などは腕は末端から心臓に近い方向に向けて擦る。
私は朝一にシャワーを浴びる前にガルシャナやります。
面倒くさがりなので、タオルの横にピンチでかけておいて、それを寝ぼけ眼でとって擦ります。(ガルシャナ手袋はその人専用なので、家族に注意!)
眠いながらもやる前とやった後の感覚をよく感じるようにしながら。
これをやると管の中の汚れが取れて、管が綺麗になる、そして身体が軽くなるとイメージしながらやっています。
腰がおもだるい時があるので、その時は腰回りを重点的に。
身体が軽くなるのを感じ、身体が軽くなると気分もよくなります。
そして擦るだけで簡単なのに、本当に身体が温かくなり、流れが良くなるのを感じます。
だから昔から、先人たちは乾布摩擦をやってきたんですね。
みなさんも、このガルシャナ、ぜひ試してみてください。
(ガルシャナは、サロンにてプロによる施術を受けることも可能です。アビヤンガなどのオイルトリートメントの前にガルシャナを行うと、その後のオイルの吸収がよくなりますよ。ガルシャナを受けることができるサロンはこちら)
この記事を書いた人
YUKI
ヨガ講師であり、アーユルヴェーダセラピスト。埼玉県熊谷市にて、熊谷市プライベートヨガ&アーユルヴェーダスタジオYuRuMu(ゆるむ)を運営。